相談窓口のシェアをしてから

どうも、なっとうです★

 

↓ 以前、こんな記事を上げていました。

ameblo.jp

 

あれから1年経ちました。

 

そう言えば、この窓口利用するつもりでいたのに、

利用するのをすっかり忘れていました。

 

その間に、職員の方々がどのような対応をされてきたのか?

どのような相談を受けてきたのか?

 

といった事を教えて貰ったり、当事者の声を聞いたりとか

そんな会があったそうです。

 

当日は、

直接会場に行かれた方、

オンラインで参加された方もいましたが、

私はどちらも参加出来なかったので、

メールで意見を送らせて頂きました。

 

そのメールをブログに上げても良い

との許諾を頂きましたので、今回ここで挙げたいと思います。

 

私の意見

私は『化学物質過敏症』当事者です。

『香害』と言う言葉で啓発する方々は、

「人口香料を使う製品使用を止めて欲しい。」と言うのが、彼らの言い分です。

 私も彼らと同様、彼らが主張する製品に含まれる成分を体内に取り込むと、呼吸困難等、心身に複数の症状が出ます。

 少なくとも、「彼らが主張する成分が含まれる製品を、使い続けて欲しい」とは、私も思いません。

 ですが、

  1. この事を主張する為に『香害』と言う言葉を殊更に強調して啓発を繰り返す。
  2. 当事者のメンタルの影響が行き過ぎた他者攻撃に向き、周囲の方々へ“暴力的”と捉えられる主張が頻繁に見られる。

 このような状況を見過ごす訳にはいきません。

この辺りについて、お話していきます。

 

まず、①について、そもそも『公害』の言葉をもじり、端的で目を引く言葉で、当事者として伝え易い為飛びついた方も少なくありません。私も以前はその様に思っていました。

 しかし、「『香』と言う言葉を使っても、無臭の有害物質の存在を疎かにしていませんよ」と、幾ら当事者が思っても、啓発された側が同様に受け取る訳ではありません。

寧ろ、文字の印象から「ニオイが無かったら万事解決する」との認識を持たれます。

その結果、「無臭の有害物質が量産されている。」これは今現在既に起こっている事です。

 

 『無臭の有害物質』の何が問題か?と言いますと、

今までは『タバコ』『柔軟剤』等、ニオイで判別して有害物質があると認識し、

ニオイの有無で、身を守れているかどうかを確かめる事が出来、

ある程度身を守る余地がありました。

 これが、「ニオイが無くなるとどうなるのか?」

ニオイがないので存在に気付ぬまま、症状が先に出ます。

それが無臭の有害物質のせいだと分かったとしても、ニオイがなく、

身を守れているのかどうか分からないまま、症状の出方が酷くなる、

そして、結局何の成分が原因であったのかの特定が出来ない。という問題が起こります。

 

 私は『ニオイがするかどうか』が判断基準ではありません。

 その成分は、

「しんどくなるかどうか?」

との判断で見ています。

 

 何も香料製品だけが有害なのではなく、それに加え他にも有害認定している成分は、農薬や添加物等、ここでは挙げきれない程多くあります。物事の根本解決を目指すなら、そちらも目を向ける必要があります。

 “上辺だけ美しい言葉で取り繕い、実は命を疎かにする”のではなく、本当の意味での、行動を伴った人や自然の共存と維持を図る必要があると、私は考えます。

 

 当事者の行き過ぎた他者攻撃の問題点?

これが元でネットで炎上しています。

啓発時、喧嘩腰で挑んでは、同じ事を伝えても、伝わらなくなります。

子どもが、怖い先生との関わりを避けたくなるのと同じです。

大人であったとしても、「棘のある言葉を自分から読もう」とは、啓発される側の人は思いません。私が逆の立場であったら、見たいとは思いません。

なので、同じ事を伝えるにしても、

どんな言葉を使い、

どんな表情で伝えるのか、との部分が重要な意味を持ちます。

私も今まで、色んな価値観を持つ方々に対し、啓発しました。

どうすれば、「気のせい」と思われないだろうか?

どうやったら、部分的にでも賛同して貰えるだろうか?

など、試行錯誤をして来ました。

私も以前は喧嘩腰に伝えた事もありますが、最も上手く行きませんでした。

どういう言い方をするのか?

どんな気持ちを乗せるのか?これはかなり重要であると、実践の中で分かりました。

 

成分のせいか、イライラする事もあるのは分かります。私もイライラする事があり、それをぶつけたい衝動に駆られます。

ですが、それを相手に向けた時点で、

「話の進行を自ら止めていないか?」

というのを、今一度見つめ直して、

「どんな工夫をすれば、相手が立ち止まってくれるのか?」

というのを考えて、一緒に試行錯誤しませんか?

 

県職員の方向けに意見を伝える場で、こんな話をして場違い感を抱かれる方もいらっしゃるかも知れません。

職員の皆様は、窓口開設後、手探りで分からないなりに誠実に対応しようと尽力されているかと思います。

だからこそ、

「より多くの方々に向けてより多くの事を伝える」

となる時に、一度私も含めてですが、

「自分の状況を一呼吸して立ち返り、今後に生かし少しでも環境の改善に繋がれば」との思いで書かせて頂きました。

私の言い分こそ、喧嘩腰に捉えられた方がいらっしゃったらすみません。そんな意図は微塵もありません。という事だけお伝えさせて頂きます。

 

時間が限られる中で、

長々と意見を出してしまい、大変恐縮です。

 ありがとうございます。

 宜しくお願いします。

 

返答

お返事をいただき、ありがとうございます。

懇談で、会場に5人の方が参加し、

またオンラインで大学生1人を含む3人の方が当事者として参加されました。

全員の方から、症状を起こした経過をおはなしいただき、症状の苦しさもさることながら、

自身の社会生活の転換を迫られたこと、家族を含む周辺の不理解、特に隣家・町内・民生委員・

学校・保育所職員へ理解を求めたときの「みんな使っている」「ご近所関係、お互い我慢は必要」

などなどの言葉や、「大変ね」と聞いてくれた方も、結局変わっていない、裏切られた感じ、絶望感

…などの、共通した苦痛が訴えられました。

一番苦しいのは人間関係が崩れることだということが、大きなウエイトを占めています。

  1. の「香り」ではなく化学物質なのだ、ということも何人かの方がおっしゃいました。
  2. 攻撃的な発信をしてしまうことについては、昨日の参加の方が、自ら「ヒステリックになってしまった」

「それも化学物質のせいだ」ということと、「理解されない苛立ち」「個人の問題ではない」という

意味で強調されていました。そのとおりだと思います。

みなさんの話を聞いて、自分自身「偽善者」になっていないか?と自問しました。

ツイッター上では「化粧をしないでくれ」という投稿もありました。

参加者の一人に「私の化粧品、大丈夫ですか?」と聞くと、いまのところ大丈夫の返事でした。

「本当は、しんどいけど言えない」こともあるかもしれないとも思いました。

 

大事なことは理解をしようという意識になることだと思います。

そのようにしようと、当事者の方で発信していただける方がたくさんおられますが、

しんどさもあると思います。「特定の人」と思われることにもなると思います。

そうではなく、啓発するのは公(国や行政)の仕事にならなくてはいけないと思いました。

 

ただ、理解を広げるために当事者の声を直接聞くことが一番よい、と思うのです。

チラシやポスターに書かれている言葉だけでは、社会的な疎外感・孤独・死にたいという

気持ちが伝わらないからです。

 

昨日は、参加者のみなさんの話を伝えることに重きを置きました。1時間という限られた時間で

20分オーバーしましたが、担当課も誠実に話を聞きました。

 

懇談の報告もまた、させていただきます。

とりあえずのお返事で。

 

思った事

まず、1の回答が、私の意見への返答になっていません。

当事者の人が、「無臭の有害物質の存在を知っているかどうか」

を尋ねているのではありません。

当事者の中でも、病気が分かって間もないなどで、

知らない方もいらっしゃるでしょうが

(その層と、非当事者に向けて詳細の説明をした)、

それなりに年数経っていたらご存知の方もいらっしゃるかと思います。

私が言いたいのは、

ニオイがするかどうかが問題ではない筈なのに、

ニオイを強調する表現を使っての啓発は問題だらけですよ。

それについてどうお考えの上で啓発されているんですか?

と主張したつもりなのですが、

これは私が言葉足らずやったのかも知れません。

そこは反省点として挙げておきます。

私が求めた返答が無かったです。

 

次、2.については、

当事者自身で、

自分が荒くなっている事と、

それは良くない事も分かっているのだけど、

有害物質のせいでコントロールが効かない

その辺りについて、周囲が理解を示す必要があるのでは?

 

というのが回答だと思われます。

これは、ちゃんと質問の回答として返って来たと思います。

 

我を失って暴走している人も

中にはいらっしゃるかも知れませんが、

今回回答された方々に関しては、

自分の内面で「おかしい」と自覚はあって、

その辺りの認識として持っていると分かりました。

 

内面でおかしいと認識されていたのですね。

そこは初耳でした。

なるほど、「思っている事と行動が一致しない」

そういう事は、私もあるので分かります。

 

ですが、現状として、

化学物質過敏症』の疾患概念が変わりつつあります。

 

今までこの病気において

「メンタルの病気でしょ」と言われて

「むきーーっ」て、私もなっていました。

 

ですが、今はガチで、

「メンタルの病気になるかも」説が出てきています。

研究が進んで、

他の病気の可能性なども出てきて

(マスト細胞の病気等)

マスト細胞の事に関しては、

私からは詳細は語りませんが、

 

昨今の『化学物質過敏症』の方においては、

実際に、当事者の苦しみを受け止めて、

話を聞いてくれる専門家と話が出来たら

そこで不安やストレスが軽減されて

次第に症状の改善が見られた。

 

という事例が増えているそうです。

 

まぁあんまりツッコんだ話をすると

有料枠の情報を出してしまいそうで怖いので

この辺にしておきます。

 

私は、環境問題に関しては、

上辺の美しい言葉を並べて

内々で命を疎かにするのでなく、

これはいつも言ってますが

文字通りに行動を起こす必要はある。

そこは疎かにしたらいけないと思います。

 

これは、食糧危機にも直結する問題だと思いますが、

その話をすると逸れるので止めておきます。

 

もし良かったら、

この記事をご覧になって思う事がある方は

コメントしてって下さい。

 

今回はここまでです。

 

長々とありがとうございました。

 

またね★